フランスの夏期講習2

ポワティエ・St Jean礼拝堂

ポワティエは中世以来巡礼の街道沿いにある街として長い歴史を持っています。でも当時はそんな知識も全くなく(本当に勿体無いことをしました!)ただ、バカンス中の田舎ののんびりした雰囲気と、古い街並みの静けさを全身に感じる毎日でした。

フランスに限ったことではないと思いますが、短期の講習会では仕上がって暗譜で弾ける曲が揃った状態で受講するのが大切だと思います。特に初めて教えていただく先生には自分のその時のベストを見せるつもりで。そういう意味で卒業したすぐの夏に講習会に行ったことは正解だったと思います。

講習会中はほぼ毎日受講生の演奏会があり、「仕上がった曲」が認められれば講習中2度3度と演奏させてもらえます。日本人対象の講習会だったのに、いらっしゃるお客様はほぼ地元の方なのにも驚きました。若い異国の学生の演奏を熱心に聞いて、文化が根着いている国ってこういうことなんだな、と実感します。またそういうお客さんから拍手をいただいたり、演奏会後に直接言葉を掛けてくださったりというのが、どんなに自信になったかわかりません。