わらべうたの変遷

保育園や幼稚園に通っている生徒さんは、園で教わった新しい歌やわらべうたを覚えて教えてくれます。私が歌うわらべうたを「それ知ってる!」とすぐに披露してくれることも。でも微妙に言葉や音程が違っていることがよくあります。伝言ゲームみたいなもので、口伝えにうたが変わっていくのは自然なことだと思いますし、地域性もあります。どれが正しいというのではなく、違いを面白がることにしています。

誰でも知っているわらべうたで、

おてらのおしょうさんがかぼちゃのたねをまきました。めがでてふくらんで、はーながさいて…♪

というのがありますね。ところがある生徒さんに教わったこの歌の続きは、

はーながさいたらかれちゃって、にんぽうつかってそらとんで、東京タワー(!)にぶつかって…

そのあと救急車やおまわりさんが出てくるバージョンもあるとか。東京タワーが出てくるあたりで、昭和にうたが変わったんだろうな〜と想像できますし、そのうちスカイツリーバージョンが出てくるに違いありません。

わらべうたの歌詞の中には、私でもよく意味がわからないものや、これは戦争中に流行ったのかな?とか、今なら放送禁止用語になるかも、というものもあります。よほどの悪口言葉のうたは使いませんが、語感と拍を楽しんで歌えるものには歌詞の内容に関わらず人気があります。