ラとシ、どうやって弾く?

ピアノを始めて最初に習うのが、中央のドという教材が今は主流です。ひと昔前の例えばバイエルやメトードローズなどは右手は上のドからで、楽典の教材で教え始めに音高が違い困ることがあります。でも下加線についているドの形は見やすいしわかりやすいので、今は中央ドからの教材を使っています。

5本の指を使って、ドレミファソ…と弾き進めるのは良いのですが、ラとシをどうやって曲の中に取り入れるか考えてしまいます。指をくぐらせることによって音階が弾ければ良いのですが、小さなお子さんにはそれは無理。

そこでドのポジションでドレミファソが弾けるようになったら、なるべく早い時期にソのポジションでソラシドレ(ト長調の曲)の教材を取り入れることにしています。「ト音記号はソ(ト)の音が第2線って決めるしるしなんだよ〜」と説明すると、ト音記号を間違えずに書けますし、ソを起点に上のソラシドレまでの音符を読むきっかけができます。

またド=必ず1指 レ=2指…と間違った覚えこみをしないよう、いろいろなポジションの調に触れてもらうのは大切かなと思います。左手は中央ドからドシラソファ、と弾くポジションと下のドレミファソのポジションの両方が早くから出てくることが多いので、そこで混乱することもありますね。