伸びる時期

ハノンや練習曲を日頃から地道に練習してきて、身体の成長もあって指は良く動くのに今ひとつしっくりこない…そんな時期を乗り越えて音楽的にすごく伸びたな、と思う時があります。秋は行事が多く演奏を聞く機会が多いせいかもしれませんが、今年も生徒さんのそんな成長を目の当たりにする瞬間が何回かありました。

小学生高学年くらいで、実際にはなかなかできないのだけど、こんな音を出したい、こんな表現をしたいという意志が感じられる。少しのヒントで驚くような深みのある音が出せる。これは一つの大きな到達目標で、生徒さんにとって自分自身を表現するひとつの手段を得たという事だと思います。

今は音楽を仕事にするという人が減っていて、どこの音楽大学も志願者集めが大変という話ですが、たとえ本業にしなくてもこの経験は一生もの。今後どんな人生の壁に当たっても、なぜかこの子は大丈夫という気持ちになるのは先生の贔屓目でしょうか。

やっと快適な秋になりました。音も新鮮に澄みわたって聞こえます。

 

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