梅雨時のピアノ
今年の春〜初夏は季節の移り変わりの自然をあまり愛でることなく、過ぎてしまった感じがします。それでも季節は確実に進み、今年も梅雨の時期となりました。
梅雨時の湿気は楽器にとって大敵です。以前暑さに耐えかね窓を開け閉めし練習の時にはクーラーを使う、ということを繰り返していたら、すっかりハンマー部分が傷んでしまい修理を余儀なくされた経験があります。それ以来、湿度計と除湿機を部屋に常備して湿度のコントロールに努めています。
天久保のレッスン室のピアノはグランドピアノながら小さく、あまり高価なものではないのですが、それでも湿気の影響は甚大です。大きなコンサート用のピアノや繊細な弦楽器だともっと管理が大変でしょう。
今の新しいお家は断熱性に優れていてエアコン稼働が前提で建てられていますので、湿気のコントロールはそれほど難しくないと思います。できれば水場のある台所と同じスペース(LDK)でなく、独立した部屋にピアノが置ければ理想的です。
その点ヨーロッパは四季を通じて湿度が低く、調律の行き届いてないボロボロのピアノに会う確率も高かったですが(笑)総じて鍵盤が軽いタッチだったのを思い出します。