自分の演奏を動画で撮る

オンラインレッスンでは、曲が両手で弾けるようになったら動画で撮影して送ってください、とお願いしています。オンラインで演奏をリアルタイムで聴くのは回線状況やお部屋の環境によっては音質にムラがあるので、レッスンの前に送っていただいてます。

でも考えてみると、両手で一曲でも弾いて撮影するって、かなりプレッシャーではないですか?私はもともと自分の演奏の録音を後から聴くということが嫌で、動画はもちろん録音ですらあまりしてきませんでした。それでも演奏会前になると少しでも自分の演奏を客観視しなくちゃ、と必ず録音して自分の耳で確かめるのが習慣です。自分の他に誰が聴くわけでもないのに「自分の演奏を録音する」のは私にはとても緊張する事で、それが本番前のリハーサルみたいになっていました。

きっと動画を送ってくださる生徒さんの中には「ふだんの練習ではもっときちんと弾けるのに」「せっかくノーミスで弾けたのに録画に失敗しちゃった(涙)」などと、言えなくても様々な思いで撮影した方もあると思います。動画を見返して自分でがっかりした、ということもあるでしょう。

でも、そういう思いがあるからこそ上手になっていくのだと思います。対面のレッスンでの注意にピンとこなかったり納得できなかったことが、自分の動画や録音を聴いて言われていることがわかった、という方もありました。オンラインレッスンの思わぬ効用になるかもしれませんね。

 録音の音質の良し悪しはマイクが大切だそうです。
でも今はスマホで充分きれいに撮影できますね。