4つの和音
小学校3年生の男の子Kくんはシューマンの「兵士の行進」という曲に取り組んでいます。手が大きくなって男の子だし、有名な作曲家の勇ましい曲でいいんじゃない?と学校の先生からコンクールの参加曲として選んでいただいたそうですが。。。
4小節目のレードーファ#ーラの和音がどうしてもスムーズに弾けません。それまでの3つの和音までは覚えるのも早かったのに、音が4つあるというのはやはり負担なのですね。(ちなみに和声聴音でも3つと4つではかなりの壁があります)。
こういう場合、やみくもに練習するのでなく、片手だけ(特に左手だけ)覚えてもらいます。しかも手を見ないで、前後の流れから7度の幅を手の感覚だけで探す感じです。
決して器用なタイプでないKくんでも数回練習して、7度の場所を見ないで弾けました。すると4つの和音のところも止まらずに続けられます。
7度音程は属7の和音として多く出てくるので、一度慣れるとぐっと楽に弾けるようになります。これで属7のダイナミックな響きを感じられるようになるといいな。