BGMの国
先日、新潟県の山の中にある宿泊施設付きバーに行きました。地酒やワインを楽しめばそのまま温泉に入って寝られます。天国みたいなところでした。
ゆっくりお酒とお料理を楽しんでいたら、私たちが最後の客となりました。そこでお店にかかっていたBGMの音量を落としてもらうようお願いしました。早い時間からBGMが宿泊棟の方に漏れ聞こえるくらいの音量でした。
私は街中のBGMが苦手です。お店の中や商店街でも日本はBGMが至る所で流れて、逃れようがありません。音が流れていると時に必要以上に耳をすましてしまい、疲れます。
ヨーロッパではいわゆるBGMがほとんどなかった印象です。夜のパブやディスコみたいなお店は除いて、普通のレストランは「会話」を楽しむ為にも音楽は流していないように思えました。若い人たちが夜自宅でパーティーを企画するときは、近所に予告して音に配慮するのがマナーだそうです。「静寂であること」をとりわけ大切にしているのですね。
今思い出すと、学生だった私のピアノの練習をよく許してくれたな、と思うのですが。