発音がすごすぎる!

学齢前のお子さんのリトミックで、おもちゃのトマトを見せて「これなあに?」と聞いたら、それはそれは見事な発音で「トメィトー!」と答えてくれました。音楽と同じく早い時期から英語を、しかも音声で馴染んでいるのだな、と感じました。

私自身は地方で育ったので英語はコミュニケーションの手段というよりはお勉強、受験のためと思って学んできました。田舎では当時外国人の姿は身近になく、中学のカタカナ英語が最初で未だに巻き舌が出来ず、英語にはコンプレックスしかありません。今のお子さん方はすごいなー、身近なんだなーと思い、クリスマスソングの発音は生徒さんから習っています(笑)。

そんな私がフランス留学することになったのが不思議ですが、高校で始めたフランス語は、英語と全く違うアプローチでした。まず、短い文章をテキストを見ずに音声を10回きく。そしてテキストを見ながらもう10回聞き、そしてまた音声だけを10回、というメソードでした。これだけ聞けば耳から音を覚えますよね。この始め方が良かったのかフランス語の発音が苦手にならず、勉強が苦にならなかったのは後々本当に助かりました。もちろん今でも英語よりフランス語の方が好きです。フランス語の教育は伝統的に暗誦が多いのだそうです。

同じように音楽を耳コピだけで覚えても、楽譜が読めないととても困る事になります。でももし良い音を幼い時に聞かせ続けていたら、英語と同じように良い音で再現できるような耳が育つのではないでしょうか?そう気付いて教えながら改めて身が引き締まる思いになりました。

フランスつれづれ

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