2声の導入
バッハをやっていないと大人になってから大変。。。という話から、そういえば2声を初めて習う時ってどうだったかな?と思い返しました。
小さな頃特別にソルフェージュという教育を受けていないので、バッハのインベンションを弾くにあたって初めて対位法というものに出会ったと思います。(だからバッハが苦手だったのかも。)
音楽教室に勤め始めた時、先輩の先生方の幼稚科授業を見学させてもらいました。グループレッスンで「かえるの歌」の輪唱をしていました。年長さんぐらいでグループだと相手の音に釣られずに自分のパートを歌えるのですね。それだけでもすごいと思ったものですが、その後相手の音をリズムで叩いて「一人カノン」をしていてびっくりしました。
うた)かえるのうたが きこえてくるよ….
たたき) ******* *******….
(かえるのうたが)(きこえてくるよ)
この時、自分の頭の中で相手のパートを思っていないとこれはできないでしょう。なるほど2声ってこういうことなのだと思った瞬間でした。小さい生徒さんでも2つのメロディーを自然に自分の中に取り込めるのですね。かえって大人の方が難しいかもしれません。