どの楽譜で演奏する?
中川ピアノ教室の発表会でショパンの「幻想即興曲」を弾くことになりました。
家にある楽譜はこの3冊。実はこれらの楽譜、同じ曲なのに色々と違うところがあります。フレージングが違ったり、指使いが違ったり。また幻想即興曲に関して言うとまったく違う2つのバージョンがあるのです。
真ん中の楽譜(ヘンレ版)に載っているですが、出版社版とショパンオリジナル版です。この二つは音にかなりの違いがありますが、私たちに耳馴染みがあるのは実は出版社版です。最初にこの曲を出版したショパンの旧友でもあるフォンタナという人が、オリジナルの曲に手を加えて(改善?改悪?)出版したものがすっかり出回って、今ではこちらの方がスタンダートになっています。
でもショパンオリジナル版は弾いてみると、当たり前ですがとてもショパンらしくて、なるほどな〜と思います。
楽譜によって音の違いがあるのは特にバロックや古典の作品にはよくある事です。動画と自分の演奏が違う!とびっくりしないで、自分の持っている楽譜を信じて練習するしかありません。決して間違いではないのですから。
でもやはり、今回はフォンタナ版で。「先生、音が間違ってる!」なんて思われたくありませんからね(笑)