わらべうたを使うのは
勤め先の音楽教室では数年前までしばらく受験生指導を担当していましたが、一転して久しぶりの幼稚科担当になりました。こうして音楽を通じて幅広い年齢の生徒さんと関われるのは幸せだと思います。
そのクラスも今年はコロナ禍で休校になった時期がありました。この期間を利用して、リトミックで使うわらべうたのリストを整理してみました。誰もが知っている古くからあるものから、研修で教わった新しい創作わらべうたまで、全部で60曲ほどありました。
フランス留学していた時はほぼピアノ演奏に時間を費やしていたので、帰国後勤める事になった音楽教室でこのわらべうたを教わった時は違和感ありまくりでした(今だから白状しますが)。その後教室の先輩先生に教わりながら幼稚科の経験を積ませていただき、今でも5歳までの幼稚科ではこのわらべうたを用いるリトミックを行っています。
まだことばがスムーズに出てこない年齢のお子さんでも、わらべうたのやわらかいリズムに乗って口ずさんでみたり体を動かす事ができます。西洋音楽の導入に日本古来のわらべうたを使うのはどうなの?という議論はずっとあるのですが、そこはDNAのなせる技か生徒さん側はスムーズに受け止めてくれる様に感じています。
音楽を「聞く」こと、そして自分で「表現」する第1歩として、わらべうたは導入期に使える最適な音楽なのだと思います。そして不思議なことに、わらべうたを歌っていると私自身が癒される効果もあるんですよ!