ステージ歩き
お辞儀の意味の記事で触れましたが、発表会では歩き方も大切です。ステージの上を歩くというだけでも緊張してしまいますよね。意識すると却ってぎこちなくなったりして。歩くというのはお辞儀よりも難しいかもしれません。
このステージ上での振る舞いを一番厳しく指導していらっしゃるのが声楽の先生です。声楽は自分の身体が楽器ですから、その有りようを美しく見せるため、ステージに出た瞬間から指導が入ります。
声楽の場合は歌詞があるので、そのキャラクターに寄せて歩いたり振舞ったりまたドレスを選んだりします。ピアノの場合はそこまで厳しくはないけれど、例えばベートーヴェンの重く暗い短調の曲を弾くのにピンクのレースのドレスはイメージが違うでしょ、という事はあります。
ヨーロッパでは、若い人たちが発表会や試験でさえもステージの上を堂々と歩き、満面の笑顔でお辞儀をするのには驚きました。それは多分緊張していないのではなく、ステージマナーの1つと考えているのだと思います。
緊張するのは皆同じなのですから、せめて背筋を伸ばして心持ちゆっくり目に歩きましょう。歯を少し見せると微笑んでいるように見えますよ。まずは形から!