憧れの音楽家
小澤征爾さんが亡くなりました。学生時代のまさにカリスマ指揮者で、憧れの音楽家でした。
当時主席指揮者を務めていた新日本フィルハーモニー管弦楽団の定期会員になり、毎月定期公演に行っていたのですが、半期に一度小澤征爾氏が指揮をする時には全然オケの音が違う。楽員を巻き込む力がものすごい指揮者でした。今から思うと音楽理解はもちろん、それを言葉でも身振りでも人に伝える力がすごい、ダンスに近い表現をしていたように感じました。また欧米の旬の演奏家をソリストとして迎えたり、近現代音楽を積極的に紹介して下さり、あの定期公演シリーズは私の音楽の幅を大きく広げてもらった気がします。
当時の上野の文化会館ホールの4、5階天井桟敷席で得た経験は、留学で得たのと同じくらい大切なものです。
高校大学の先輩でもあったので、卒業式に飛び入りで来て下さり卒業写真に一緒に収まった思い出があります。あの写真、どこに行ったかな?探して家宝にしたいと思います。合掌