ショパンコンクール2021
いまさらのタイミングになってしまいましたが、6年ぶりに開催されたショパンコンクールを連日Youtubeで楽しみました。
ショパンコンクールは通常5年に1度、ショパンの生まれ故郷ポーランドで開催される、ピアノのコンクールとしては最高峰の大会です。歴史が古く、このコンクールの入賞者がその後世界的な活躍をすることもあり、若手の登竜門となっています。
書類審査、予備予選があり、本大会に出られるだけでも大変なことなのですが「日本人は参加者は多いけれども技術一辺倒でつまらない」と言われる時期がありました。今年はコロナ禍のせい(おかげ?)で、オンライン観戦ができるようになり、日本人参加者の個性豊かな演奏を驚きを持って見ました。国内外の音大卒でなく東大出身、現役医学部生など様々な経歴を持っていたり、すでにプロとしての活動歴がありながらなおより良きものを目指す若手ピアニスト達の競演に圧倒されました。
コンクールはオーケストラと共演する本選よりも、私は2次、3次予選を聞くのが楽しみ。ショパンの同じ曲でもこんなに演奏が違うのか、良い悪いでなくどの演奏も説得力があり現地で生で聞いてみたい!と思わせるものばかりでした。
入賞した日本人の2人が、音楽教室の幼なじみで高校の後輩だったことがまたOGとしては嬉しかったです。小中学生の頃から天才と言われそのための苦労もあった事と思いますが、ずっと音楽への情熱を持ち続けてきたことがすごいです。
こうして聴き続けていて改めて思うのは、ショパンの音楽は魔力がありますね。私も久しぶりに楽譜を取り出して、昔難しくて諦めた曲やマズルカなんかを爪弾いています。死ぬまでに一度きちんと弾けたら…と思っている曲もやはりショパンなのです。
(遺体はパリで埋葬されましたが、ショパンの心臓はポーランドの教会にあります)