初見奏と暗譜

初見奏とは、初めて見る楽譜をその場で見ながらすぐ演奏することです。この初見奏がすごく得意で、どんな難しい楽譜でも「新聞を読むように」すぐに演奏できてしまう知人がいます。うらやましい。

彼らを見ていると、弾きながら楽譜だけを見ていて鍵盤や手は全くというほど見ません。PCでいうブラインドタッチができているのですね。この初見奏、実はヨーロッパの学校ではかなり訓練していて、普段のレッスンではマイペースな彼らも初見奏となるとものすごい力を発揮します。特に伴奏で仕事をするには必要な能力だと言っていました。

当然、新しい楽譜をすぐ演奏できるのですから究極に譜読みが早い、と言えるのですが、中にはすごく暗譜が苦手というタイプの人が少なからずいます。なまじすぐ弾けるものですから却って楽譜から目が離せないのでしょうか。面白いものですね。

暗譜に苦手を持っていてピアノの試験では実力を発揮できなくても、伴奏の世界では大活躍。伴奏は楽譜を見て弾けますからね!

ソルフェージュ

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