バッハはお好き?

音楽大学の中にはソルフェージュや副科ピアノが入試に課されなくなった所があります。それ以外にもピアノ専攻生にバッハの課題がなくなるところも出てきました。

しかし学校に入ると必ずバッハが試験課題に出ます。そこで困ってしまう訳です。まだメヌエットやガボットとか舞曲のものはいいのですが、インベンションやシンフォニア、平均律の対位法(簡単に言えば「テーマの追っかけっこ」の曲)はお手上げです。

正直にいうと私も聴く方はともかく、弾くとなるとバッハは嫌いでした。譜読みに時間がかかる。楽譜が読みにくい。でもそれは、他の曲と同じように両手でいきなり弾き始めていたからだと今では分かります。何でピアノに向かう前に鉛筆を持って、楽譜をよく見ることから始めなかったのか、あの頃の自分に言いたいです。テーマがどこにあるかくらいわかっていたら、もっと早く弾けてたのに。

今の学生さんには夏休みの間、まずは一声部づつ片手でしかやらないように言ってます。でもバッハは基本中の基本で避けて通れません。譜読み、頑張ろうね。

フランスつれづれ

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