バカンスシーズン
意外に思うかもしれませんが、8月のパリは一番閑散としてます。観光客はもちろん多いですが、市民は待ってましたとばかり地方、あるいは外国へと出かけていきます。フランス人はバカンスのために働くと言われるくらいで、サラリーマンは当時6週間のバカンスを取る権利が法律で決められていました。個人商店も一月あまり休む店が多かったです。
そんな時期にコンサートやオペラ目当てでパリを訪れると全く期待外れです。そもそも8月は興行が行われていません。音楽家は地方の音楽祭か夏季講習に参加していることが多く、彼らもそれが終わったら家族できちんとバカンスを取ります。「バカンス」は彼らにとって不可侵の、最大限尊重されるイベントでした。
夏に6週間レッスンがないということだけでも私には驚きでした。その代わり地方の夏季講習に参加したり、ヨーロッパのあちこちを旅行したのも貴重な思い出です。ヨーロッパの国々はそれぞれに多彩な文化と歴史があって、まさに百聞は一見にしかず、でした。
今はストリートビューで昔住んでいたアパルトマンを見る事ができる時代です!8月はお役所も学校の事務も停滞するので、郵送での入学手続きやビザ取得のための書類のやりとりがとても大変でした。現在はメールなのでしょうが、バカンスに入っていると事務メールはやはり見てもらえないでしょうね。。
催物はなくても内部の見学ができるオペラ座。パリを象徴する建物の一つです。