最終講義に行って

新年度となり卒業生、新入生それぞれの第一歩を踏み出す季節です。

今年は高校の担任であり長年ソルフェージュ教育に携わっていらしたO先生が大学を退官なさる事になり、最終講義を母校まで聞きに行ってきました。先生とは不思議なご縁で、フランス留学中にサバティカルで欧州にいらした先生と偶然再会したり、帰国後に勤めた音楽教室の教室長を務めてくださったりで、退官まで大変お世話になりました。

私自身は先生のソルフェージュの授業は学生時代ほとんど受けていません。ですがお若い頃と変わらぬ情熱と新しい物を吸収する意欲に溢れていらして、教授として大学の雑事の大変さもお聞きしていましたので、いつも頭が下がる思いでした。

当時から通勤に片道2時間、満員電車に揺られながら学校に来ていらしたとのこと、週4-5日、45年間それを続けられたということだけでも驚きです。私も毎週の静岡への往復もまだまだ頑張ろう、と思い直しました。

もともとピアノ専攻で大学を出られた後、ソルフェージュ教育を極められた先生です。最終講義で「視唱を私の伴奏で音楽に誘導する感じが楽しい。ピアノはいつも上手に弾けるようにいつまでも鍛錬して下さい」とおっしゃっていました。本当にそうありたいと思った1日でした。

校舎もホールも新しくなって、昔の面影はありません。

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