見られる場

コロナ第7波の中、お盆は帰省を諦めて新潟県十日町市へ行ってきました。越後妻有大地の芸術祭2022を見るためです。前回2018年に行われた時にはほぼ毎週末に通って全作品コンプリートしたのですが、今回は新作を中心に見るつもりで、でもとても見きれずに帰ってきました。それでもトリエンナーレ(3年に一度)の芸術祭がコロナで一年伸び、待ちに待っていたイベントに行けて大満足です。

台風の影響の残る雨と蒸し暑さの中、市内全域に散らばる作品を見に車と徒歩で回ります。体力の衰えを感じながらも、見たい一心で山道を登り、時間に追われて早足で駆け回った3日間でした。久しぶりに汗だくだくになりながら身体を動かした気分です。

くたくたになっての一日のご褒美は美味しい地酒と美味しいお米のごはん。旅館で持たせてくれる大きなおにぎりが絶品で、毎回同じ宿に泊まってしまいます。芸術祭を支える地元の方々と大勢のスタッフさんがも温かく気持ち良く迎えて下さり、いつも頭が下がります。

コロナの状況で会期が長いせいか、密でなくゆっくり見られたのも有り難い。作家さん達にとっても発表の場が戻ってきて何よりでしょう。私たちはこうした見られる場、聞いてもらえる場に飢えていたのかもしれません。秋の会期末までに何とかもう一度行きたいと願っています。

ソルフェージュ

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