フォルマシオン・ミュジカル〜フランスの夏期講習4

この記事の続きです。

さて忙しい夏期講習生活。でも最優先はピアノ実技で行ったはずなのですが、ソルフェージュの授業がまた素晴らしかったのです。

これは本当に自分の無知を恥じなければいけないのですが、ソルフェージュの講座を担当していたのは、オデット・ガルテンローブ女史(1922-2014)。フォルマシオン・ミュジカル(Formation musical)というソルフェージュ教育の革命と言われた分野の創始者だったのです。

全くまっさらな状態で受けたソルフェージュはまさに衝撃でした。それまではソルフェージュと言えば音楽学校に入るための聴音(音や和音の聞き取り)、視唱(楽譜をすぐ見て歌う)といった受験科目で音感を養うための訓練科目、と思っていました。

しかしガルテンローブ先生の講座は実際の音楽作品を元に、例えば「オーケストラ作品のホルンのパートを歌いましょう」とか、「オーボエのメロディーを音源を聞き取りながら楽譜に書いてみましょう」(そもそもオーボエの音色を知らなければいけませんよね)などなど、実に「生きた」音楽教育でした。

自分がいかにピアノの曲しか知らなかったか、思い知りました。また何よりこんなにソルフェージュの授業が楽しく、自分の音楽表現の向上のためにソルフェージュをやっているんだ、と思えたことはありませんでした。(続く)